どうも、ぺぐ です。
今回は我が家のアイドルであるアカハライモリちゃんについて、その棲家となるイモリウムを作成した際の手順・必要物などについて書いていきたいと思います。
- 癒されるペットを飼ってみたい!
- イモリを飼いたいけどどうするのが正解?
- そもそもイモリウムってどんなもの?
そんな方はぜひ、ご一読いただけると嬉しいです!
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アカハライモリとの出会い
2021年夏、家族で関西某県の渓流地帯にBBQに行った時のこと。
元々自然大好き少年だった私はBBQそっちのけで川に入り、虫取り網片手に生物探索に励んでおりました。
岩場からの飛び込み遊びに夢中な中高生達を横目に一心不乱に生き物を探す20代後半男性。なかなかにシュールな絵面だったと思います。
エビや小魚を大量に捕獲してはリリースして満足した頃、奴らが視界に入ってきました。
トカゲのようなフォルムの真っ黒な体。
川岸の茂みをのそのそと歩く奴らに気づかれないように近づき、一気に手を伸ばし・・・
捕まえました!アカハライモリ!!
うーん、かわいい。
真っ赤なお腹がとってもキュート。カエルのように喉元をひくひくさせている姿もたまりません。
出身地(関東某県)では近所にアカハライモリの姿は少なく、そもそも県自体で捕獲規制が敷かれていたのですが、この辺にはたくさん生息しているようで、特段規制もないとのこと。
なんとしても飼いたい!ということで、嫁さんの許可を得て家に連れて帰ることに。
そうだ、イモリウムを作ろう
イモリを飼うのであれば、せっかくなので納得のいくレイアウトにしたい。
そこでアカハライモリの生態を改めて調べ直し、
「水中エリアの割合が多く、なるべく生息地に近い環境を再現する」
というコンセプトのもとでイモリウムを作ることを決意したのでした。
俺たちの住んでいた環境をしっかり再現してくれよな!
設計〜材料集め
捕獲した場所の特徴といえば、↓のようなイメージ。
- 透き通った水
- 流れの穏やかな川岸
- 床面は小粒の砂利
- 岸の上には「苔むした石」や「剥き出しの木の根っこ」
- 小型のエビ(ヌマエビ類?)、魚、貝類(カワニナ)が生息
であれば、
透き通った水 | → | 濾過フィルターで水質を維持する。 |
流れの穏やかな川岸 | → | 濾過フィルターでわずかな水流を再現。 |
床面は小粒の砂利 | → | 低床材には小粒砂利を使用。 |
岸の上には「苔むした石」や「剥き出しの木の根っこ」 | → | 陸上部分はコケリウムとする。 水陸の境目は木材(インテリアバーク)を使用。 身を隠せる場所として、岩のドームや流木を用意。 |
小型のエビ、魚、貝類 | → | 飼いやすい種として、 ・チェリーシュリンプ(水中の苔抑制役) ・アカヒレ(もしもの時の非常食!?) ・ヒメタニシ(水質浄化) |
イメージとしては、↓こんな感じに!(字が汚い、寸法のずれはご容赦を・・・)
こんな感じで設計イメージが固まったため、材料集めを行いました。
材料名 | 用途 | 購入先 | 備考 |
飼育ケース | 入れ物 | ホームセンター | アクリルタイプ、ガラスタイプは好みに合わせて。 なるべく高さのあるものの方がGOOD。 |
発砲スチロール板 | 水中/陸上の仕切板 | ホームセンター 100均 | 今回はダイソーのカラーボードを使用。 |
シリコンシーラント | 仕切板、木材の接着用 | ホームセンター | 防カビ剤不使用かつ水中使用可能なものを選定。 |
コーキングガン | シリコンシーラント押出用 | ホームセンター | 安いものでも全然OK! |
インテリアバーク | 仕切板の表面装飾用 | ホームセンター 100均 | ホームセンターの物は量が多すぎるので、ダイソーがお勧め! 水に入れるとアクが出るので、必ずアク抜きを行うこと! 沸騰したお湯で10分処理し、水換えして1日放置すれば大体OK。 |
土管方オブジェ | 排水ホールの設置 | 100均 | ダイソーで購入しました。 どうしても流入してしまう水分を適宜吸い出すために使用します。 |
流木 | インテリア | アクアショップ | 好みに合わせて。 |
岩ドーム型オブジェ | 洞窟部分の作成用 | アクアショップ | 好みに合わせて。 |
濾過フィルター | 水質浄化及び水流発生 | アクアショップ | 水槽のサイズに合わせて選定。 |
ハイドロコーン | 陸地部分の下敷き | ホームセンター | 乾かしてから使用! |
赤玉土 | ハイドロコーン節約用 | ホームセンター | 別になくてもOK! |
ケト土 | 苔の活着用 | ホームセンター | 使用量に注意!あまり層を厚くすると湿気が抜けにくくなります。 (詳細は失敗談で後述) |
底砂利 | 水中の低床用 | アクアショップ | 明るい色の方がイモリが観察しやすい。 |
コケ類 | 陸上部分のデザイン用 | ネットショップ | モスファーム様で購入! お勧めはホソバオキナゴケ、ハイゴケ、ヒノキゴケなど。 |
必要材料の大部分はホームセンターで揃いました。
ホームセンターには生き物コーナー(特にアクアショップ)が併設されている事が多いと思いますので、あちこち回らなくても材料が揃ったのは非常に嬉しいポイントでしたね。
唯一、苔類だけはネットショップのモスファーム様で購入しました。品揃えも多く、苔の解説ページもしっかりとされているため、イモリウムにあった苔の選定ができたと思います。
下記:モスファーム様のリンクになります。
こんな感じになりました!
いかがでしょうか!生息域の渓流を完全に再現することは難しかったですが、緑と岩場の雰囲気作りはできたかな・・・?
制作過程の写真を撮っていなかったのが悔やまれます・・・。
陸地エリアへの水の流入を防ぐため、ケースの形状に合わせて切り出した発砲スチロール板を、シリコンシーラントでコーキングした事がポイントかと思います。
これにより陸地エリアの水没が回避できました!!陸地底部が浸水した状態だと、水が濁ったり、陸上の苔類のカビ、植物の根腐れなどの問題が起こってしまいます。
どうしても入り込んでしまう水分については、右奥に設置されている土管型オブジェにスポイトを差し込む事で吸い出せる仕組みにしてあります。
土管型オブジェは、個人的に設置してよかったと思う機構No1ですね。(機能面、デザイン面共に)
失敗談
概ね満足の出来なのですが、失敗点もいくつかありました。
主なものとしては、下記の3点です。
- インテリアバークが水を吸い上げてしまい、陸地に水分が思ったよりも流れ込む
- ケト土の層を厚くしすぎてしまったため、陸地底部にたまった水分が自然蒸発しにくい
- 砂利の色が茶色系等のため、イモリの糞が見分けにくい
インテリアバークは木材のため、毛細管現象によって水分を吸い上げてしまいます。ある程度は予想していたのですが、常に全体が濡れている状態となっており、かなり多くの水分を地上に供給してしまっているようです・・・。次に設計する際は、水面から出た部分にはインテリアバークをセットせず、何か別の素材を取り付けることを検討しております。
ケト土は非常に保水性の良い粘土質の土のため、苔の活着にとても向いた土になります。しかしながら、それは同時に水分の循環を止めてしまう要因にもなりかねないということ。前述の毛細管現象などで陸地側に水分が移動した結果、ケト土のない部分から底部に浸潤していき、少しずつですが水たまりができてしまいました。また、ケト土自体が水分過多の状態となることで、コケ(特にホソバオキナゴケ)がカビてしまうというトラブルも起こりました。現在はケト土層を薄く(0.5~1cm)することで改善しております。
砂利の色は、できれば白系統の方が良いかもしれません。イモリは茶色の糞をしますので、砂利まで茶色だと、少し見つけにくくなってしまいます。(よく見れば全然見分けられますが!!)
終わりに
いかがでしたでしょうか。
アカハライモリはとても可愛いですが、生き物ですので、しっかりと生態にあった環境を構築してあげる事が重要です。
別途、アカハライモリの生態・飼育方法についての記事もあげたいと思いますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
それでは、ここまで読んで頂きありがとうございました!!
半年ほど安定していたイモリ水槽の水質ですが、突如白ニゴリが発生。その時の対処法について下記の記事でまとめています。よかったら読んでみて下さい!
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