はじめに
こんにちは、ぺぐです!
本日は近頃話題の生成AIを用いて、営業資料や研究発表に使用する「スライド」を自動生成するツールについて紹介していきます。
AI技術の進化により、業務効率化を図るためのツールが増えていますが、特にスライド生成AIは、企業のプレゼン資料作成の手間を大幅に減らす可能性があります。
一方、多くのツールが存在するため、それぞれの特徴や利点を理解することが重要です。本記事では、代表的なスライド生成AIツールを比較し、それぞれの特徴と最適な使い方を紹介します。
比較するツール
今回は以下の4つのツールを比較します:
- Gamma
- Copilot for PowerPoint
- Irucel
- Canva AI
それぞれのツールについて、料金、機能、使いやすさ、出力のクオリティなどを評価します。
その前に(そもそも論)
スライド自動作成と聞くと、「こんな感じの資料つくって」と雑な指示だけ投げてスライドが作ってもらえると想像しがちです。もちろん、それでも出来るは出来るのですが、ビジネスシーンで使用できるレベルの資料にするためには、逆に手直しなどで時間がかかってしまいます。
そのため、
①Wordなどでスライドの構成(原稿)考える
・さわりから主題、結論までの構成と、簡単な内容
・ここの部分はChatGPTなどを活用して作成してもOK(むしろ推奨)
②作成した原稿を、各サービスに取り込ませる
・ワードをそのまま取り込めるもの、いったんコピペする必要があるもの様々です。
③出来上がった資料を手直しする
という手順で進めることをお勧めします。
1. Gamma
料金
Gammaは基本無料でも利用できますが、機能を拡張した優良プランも2種類用意されています。
- 無料プラン
… 生成できる回数制限あり/PDFやPPTへ出力時に[Gamma]ロゴが入る - プラスプラン(1200円/月)
… 生成に関する制限はなし。無料プランにあった[Gamma]ロゴも撤廃。 - プロプラン(2250円/月)
… プラスプランには無かった画像モデルが使用可能。
… より長いAI入力が可能に
制限ありとは言え、無料プランがあるのはいいね!
機能と使いやすさ
Gammaはファイルのインポート機能があり、ワードドキュメントをそのまま取り込んでスライドに変換できます。使い方は非常にシンプルで、ファイルをアップロードすると自動的にスライドが生成されます。特に、ビジネス用途においても使えるスライドを高速で生成できる点が評価できます。
ワードファイル等で作った原稿を高速でスライド化してくれるのは神機能ですね!
もちろん、指示文を直接入力することも可能です。
出力のクオリティ
生成されるスライドは全体的に綺麗で、AIが自動生成した画像も高品質です。
しかし、元のワードドキュメントに含まれている画像をそのまま取り込むことができないため、プレゼンの内容によっては手動での修正が必要になります。
総評
Gammaは、特に編集のしやすさとスピードを重視する場合に適しています。テンプレートの種類が豊富で、動的なプレゼンテーションを作成する機能も充実しています。
ただし、画像の取り込みやカスタムロゴ(会社マーク)やテンプレートの追加ができない点は注意が必要です。
2. Copilot for PowerPoint
料金
Copilot for PowerPointは、月額4500円に加え、Microsoft 365の使用料が必要です。
試用期間がないため、導入前に費用対効果をしっかりと検討する必要があります。
これだけ聞くと、なんか高いし使いにくそう…と思ってしまいますね。
機能と使いやすさ
CopilotはMicrosoft Office製品と統合されているため、既存のワークフローにスムーズに組み込むことができます。
特にファイルのインポートが簡単で、プロンプトを入力するだけでプレゼンテーションが生成されます。
課金してサービス利用可能な状況になっていれば、パワーポイントのデフォルト画面の右上に[copilot]のタブが表示されるようになり、このタブ画面の中には自分の作成したワードの原稿ファイルが表示されるんですよね。(これ地味に便利)
出力のクオリティ
生成されるスライドは非常に高品質で、ワードドキュメントの内容を忠実に反映します。また、スクリーンショットや画像もそのまま取り込むことができるため、ビジュアル面でのクオリティも高いです。
また、Gammmaにはなかったカスタムテンプレート機能がついているため、会社として使用する基本フォーマットなどがある場合は、それを登録してしまうことで原稿からいきなり完成形に近い形までスライドを作成することができます。
総評
Copilot for PowerPointは、高度な機能を必要とするビジネスユーザーに最適です。特にMicrosoft Officeを日常的に使用している場合、その利便性とクオリティの高さから強く推奨されます。
日本でOffice製品を使用している全企業、問答無用で導入してほしい。
ちなみに私の会社ではまだ使用できません・・・。
3. Irucel (イルシル)
料金
Irucelは無料トライアルでも利用できますが、機能を拡張した優良プランも2種類用意されています。
- 無料プラン
… あくまで使用感の確認のためのものです。作成制限もあり、外部出力ができません。 - パーソナルプラン(1680円/月)
… 個人利用に向けた優良プランで、外部出力(PDF/PPTX)も可能です。
… 文章指示で作成する場合の文字数は3,000文字までのため、若干少ないか? - ビジネスプラン(2980円/月・人)
… 個人プランと基本は同じですが、複数メンバーでの作業が可能となります。
… あと、文字制限が10,000文字までOKとなっているので、より自由度の高い構成指示が可能です。
機能と使いやすさ
Irucelは日本のスライド作成文化に特化しており、特にビジネス向けのプレゼン資料作成に強みがあります。
ファイルのインポートやカスタムロゴの追加など、多機能な編集が可能です。
私自身はまだイルシルを使ったことはないのですが、使用している先輩の話では、いちばんこれが「しっくりくる」とのことでした!
出力のクオリティ
生成されるスライドは非常に高品質で、テンプレートの選択肢も豊富です。
特に、会社のロゴやカスタムフォントを簡単に設定できる点が優れています。
総評
Irucelは日本国内のビジネス環境に最適で、カスタマイズ性の高さとクオリティの高さが際立っています。スライドの内容やデザインにこだわりがある場合に特に適しています。
4. Canva AI
料金
こちらは無料で利用可能です。有料のCanvaプロもありますが、スライド作成機能を使う分には無料で問題ありません。
CanvaはもともとYouTubeのサムネ作成やブログアイコン作成など多機能なデザインツールとしても利用できるため、費用対効果は高いです。
機能と使いやすさ
CanvaにはDocs to Decks機能があり、テキストを入力することで自動的にスライドを生成します。ただし、他のツールと比べるとインポート機能が弱く、手動での編集が多く必要です。
出力のクオリティ
生成されるスライドのクオリティは中程度で、デザインテンプレートは豊富ですが、自動生成されたスライドは手動での修正が必要な場合が多いです。
総評
Canva AIは、デザインの自由度を重視するユーザーに適しています。自動生成機能は他のツールに劣るものの、テンプレートを活用して自分でデザインをカスタマイズすることで高品質なスライドを作成できます。
結論
各スライド生成AIツールにはそれぞれ強みと弱みがあり、用途に応じて選ぶことが重要です。
- Gamma:高速で使いやすく、編集機能が充実。画像の取り込みやカスタムロゴが不要な場合に最適。
- Copilot for PowerPoint:Microsoft Officeユーザーに最適で、高品質なスライドを簡単に生成可能。
- Irucel:日本のビジネス環境に最適で、カスタマイズ性とクオリティが高い。
- Canva AI:デザインの自由度を重視し、手動での編集をいとわないユーザー向け。
各ツールの特性を理解し、自分のニーズに合ったツールを選ぶことで、業務効率を大幅に向上させることができます。
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